コンサルティング大手のプライスウォーターハウスクーパース(PWC)が世界の主要企業の経営者(89か国・4,446人のCEO)を対象に「カーボンニュートラル」への取り組みについて調査を行ない、その結果を発表しました。
「表明している」と回答している企業は全体の26%、続いて「今後、表明しようとしている」が30%、一方で「表明の予定はない」が41%という結果でした。
日本に限定してみても、全体の27%が「表明している」、37%が「今後、表明しようとしている」という結果で、合わせて64%が表明の意思を示しており、ほぼ世界と同水準でした。半数以上の企業が、表明の意思を示しているものの、中には地球温暖化が短期的に、自社の成長に影響がないと判断している企業やCEO自体の在任期間が短かく、本腰が入らない企業もあるようです。
一方で、投資を判断する上で、ESG(環境、社会、企業統治)を重要な要素とする投資家が8割にも上り、今後、顧客に対する責任や投資家に対する要望対応で、表明する企業が増えてくるとの見解でした。
カーボンニュートラルは、企業の経営陣にとって、今後ますます重要度が高まっていくことが予想されます。脱炭素社会の実現に向けた時代の中、私たちの事業には更に追い風になりそうです。