現在放送されているNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」は、明治時代の植物学者・牧野富太郎博士をモデルとした主人公を神木隆之介が演じています。話題となっているようで、博士の名前を冠する高知市の県立牧野植物園には多くの人が訪れ、先月のゴールデンウィーク中は開園前から400人を超える行列ができる日もあったとのこと。その他各地の植物園も賑わいを見せ、植物はちょっとしたブームのようです。
牧野博士は1000以上の植物学名の名付け親であり、日本の植物学の普及と発展に尽力されました。博士の功績と情熱がこのように現代も語り継がれていくのは、同じ植物に関わる者として非常にうれしいことです。学問とビジネスの違いはあれ、博士は「緑による文化の創造」を理念にかかげて緑の普及活動を行う私たちの先駆者といえます。先人たちの努力があり、今の私たちの事業があります。深く感謝いたします。
植物の持つ大きな力は時代を超えて、人の心を魅了してやみません。その魅力を科学的データとしてまとめたのが産学連携研究であり、環境と健康の提案「小さな森づくり」です。先人が証明してきた植物の素晴らしさを、グリーンレンタルという形で普及させる。それが私たちの使命だと考えています。