オフィスに広がるアンブレラツリー  ~カポック~

カポックはオフィスや一般家庭でもよく見かける観葉植物です。育てやすいため、贈り物としても人気があります。かつてある生産者が香港から輸入した際に「ホンコンカポック」という名前で売り出し、今でもその通称で呼ぶ人がいますが、正式な植物名はシェフレラ・アルボリコラといいます。ブラッサイアやツピタンサスの仲間です。 

 原種のパンヤノキはエコ素材として注目 

原種は、東南アジアの熱帯に分布している「パンヤノキ」です。実から採れる繊維は撥水性に優れ、枕などの詰め物に使われます。第2次世界大戦の頃は救命具の材料にされたという資料が残っています。

この繊維は糸に加工するには燃えやすいという難点がある一方で、撥水性に優れ軽量です。また油との親和性が非常に高く、40倍の重さの油を吸収できるため、漏油事故などの油吸収材として使用されるようになりました。

農薬・化学肥料を使わず、樹木を切り倒す必要の無いなどのことから、地球に優しいエコロジー素材としても注目されています。 

☘ もう1つの通称「アンブレラツリー」

頭で「ホンコンカポック」という通称を紹介しましたが、カポックは 葉がちょうど傘を広げた様に見えるため「アンブレラツリー」とも呼ばれます。「アンブレラツリー」の方が、ロマンチックで良いですね。

 傘といえば、先週の3連休は日本各地で雨が降り大活躍でした。一雨ごとに気温も落ち着き、街は夏から秋の装いを見せ始めています。ザ・カスケーズの『Rhythm of the Rain(悲しき雨音)』が似合う季節になりました。

この曲は1962年にヒットしたオールディーズ。好きだった女の子が遠くへ行ってしまうという切ない歌詞と、雨が地面に降り落ちる様子を表現する鍵盤楽器のチェレスタの高温の音色が耳に残る不朽の名曲です。アメリカ国内のラジオ局では雨が降るとこの曲がよく流され、ブロードキャスト・ミュージック・インクが選ぶ「20世紀のテレビ/ラジオで最も演奏された曲」として第9位にランクインするなど、今でも人気があるようです。日本でも馴染みは深く、CMソングなどで使われています。

他にも雨をテーマにした曲としては、『Singin' in the Rain(雨に唄えば)』や『Raindrops Keep Fallin' on My Head(雨にぬれても)』が有名で、いずれも映画の中の印象的なシーンで使われています。

 傘が雨から人が濡れるのを防ぐように、オフィスに置いたカポックを始めとする植物たちが人をCO2やストレス・不安・怒りなどから守る。それがグリーン・ポケットの「小さな森づくり」です。