昨日は成人の日でした。全国で109万人の若者たちが成人となり、各地で式典が行われています。物価高や治まらない戦乱など世の情勢は不透明ですが、彼らの若い力で日本を明るい方向に盛り上げて欲しいものです。
そんな「若さ」や「勢い」を感じさせる観葉植物といえば、ユッカでしょう。尖った葉っぱを真っ直ぐに伸ばす様子から「青年の木」と呼ばれています。
☘ プラスのイメージが強い観葉植物
リュウゼツラン科の植物で、原産地はメキシコなどの中央アメリカの乾燥地帯です。多くの種類がありますが、観葉植物として流通しているのはユッカ・エレファンティペスという種類です。サイズは小さいものから150㎝くらいまであり、葉は剣のように鋭く斑入りのものもあります。乾燥に強く、ドラセナと違い寒い時期でも使用できることからレンタルでもお馴染みですね。
花言葉は「その植物の姿から付けられる」ことが多いですが、ユッカは「勇壮」「偉大」「颯爽」と3つあります。
勇壮は尖った剣のような葉の形からイメージしやすいですね。偉大は現地の自生するユッカの大きさからで、背丈は6mにもなるそうです。その大きさは威厳を感じるほどで、エルサルバドルという国では国花になっているほどです。
爽快は数年に一度咲く花の爽やかさからきているようです。白く美しいスズランのような花が風に揺れる様子は大変心が和みます。リュウゼツラン科の多くは花を咲かせて種を残すと枯れますが、ユッカは枯れずに生長し続けますので花と葉の両方を楽しむことができるのです。
☘ 青年の木から成人の木へ
中国の古くからある占いである風水において、自然のパワーをもつと考えられている植物は、幸福や不幸にまつわるような目には見えない運気をコントロールし、バランスを整える力があるとされています。基本的には、植物の葉の「大きさ」「形」「向き」によって風水の効果が変わるようです。
ユッカは鋭い葉を持つので、強さの運気(魔除け、邪気払い)や陽の運気(気分上昇、ポジティブさ)を招くとされています。故に、オフィスにおいては受付やエントランスに置くことで悪い運気が社内に入ってくるのを追い払います。また、会議室に置くと参加者のテンションが上がり、闊達な意見や新しいアイデアがうまれるといった効果が見込めます。
こうして観葉植物として長く親しまれてきたユカですが、通称の「青年の木」に関して、太く真っ直ぐな幹と尖った葉先が青年のように勇ましいというのが名前の由来だそうです。青年=男性であり、女性の社会進出が進んだ現代では、男らしい・女らしいという表現と同じで、時代遅れなネーミングかもしれません。
SDGsの目標にジェンダー平等が謡われる今、若い世代全般を指す名前、例えば「成人の木」とするのも良いのではと思います。